門倉和紙店は、日本3大和紙のひとつ「細川紙」の故郷、埼玉県小川町に歴史を持つ和紙民芸店です。
古き良き日本の手漉き和紙の文化を今に残し、未来へ伝えて参ります。
これからもこの場所で。

Informaition

  • 【通常営業時間】 9:30~19:00

    【定休日】 火曜日・水曜日

    お盆休業や年末年始の営業、最新のお知らせは
    門倉和紙店Facebookにて公開しております

©有限会社 久保製紙

ユネスコ無形文化遺産登録 細川紙とは?

 細川紙は、埼玉県小川町・東秩父村で古くから継承されている伝統的な手漉き和紙です。

 その技術は昭和53年に国の重要無形文化財に指定され、平成26年にはユネスコ無形文化遺産の保護に関する条約に基づく「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に「和紙:日本の手漉和紙技術」(石州半紙・本美濃紙・細川紙)として掲載されました。

 この地域における和紙の歴史は、8世紀に遡ると言われています。江戸時代になると、大都市江戸の住人や商人が増え、紙の消費も増加しました。また、紙の一大消費地である江戸に近いため、江戸時代中期に紀州細川村(和歌山県)で漉かれていた細川奉書という良質な紙の技術がここに伝えられました。そして、細川紙の生産量は大幅に増加し、小川町は紙の名産地として栄えました。晴天なら紙の天日乾燥がはかどって、いくらでも儲かるという意味の「ぴっかり千両」という言葉が残り、往時の繁栄ぶりを物語っています。

 細川紙は、国内産の楮(こうぞ)を原料とし、伝統的な方法と用具で作られます。地合いが締まって美しく、紙面が毛羽立たず、極めて強靭なのが特徴です。主として帳簿用の紙として重宝されてきましたが、文書記録用や反物などを包む文庫紙にも用いられるようになり、有名な「江戸からかみ」の地紙にも使用されています。

細川紙と小川和紙

  • ©有限会社 久保製紙

  • ユネスコ無形文化遺産登録 細川紙とは?

     埼玉県比企郡小川町周辺では、古くから和紙が作られていました。この地方で漉かれた和紙を総称して小川和紙といいます。
     歴史上、武蔵の国(現在の東京・埼玉・神奈川の一部)の紙の記述が歴史上に登場するのは、宝亀5(774)年の正倉院文書です。それが小川であるかは判断しかねますが、それ以降、和紙が漉かれていたものと思われます。

     紀州高野山麓の細川村で漉かれていた細川奉書の技術が、江戸時代に小川町周辺に入ってきました。以降、江戸(現在の東京)にほど近いこの地で作られた紙が、大消費地の江戸で有名になりました。これが細川紙です。これも小川で作られた紙ですから、小川和紙に違いありませんが、細川紙は従来の工法を忠実に守った、より高度な製品と考えてよいでしょう。

    【 おさらい 】
    細川紙は次の厳しい要件を満たすことで生まれる価値ある紙なのです。

    ①国内産の楮(こうぞ)だけで作られていること
    ②伝統的な製法と製紙用具で作られていること
    ③細川紙の色合いなどが保たれていること

細川紙とは?

OUR HISTORY

 昭和29年、先代である門倉富五郎は、埼玉県小川町の地に「門倉紙店」を創業し、「手漉き細川紙」「小川和紙を柱とした紙問屋と手漉き小川和紙製造」 「手漉き和紙の原料であるトロロアオイ(黄蜀葵)の仕入れと販売」を生業としていました。店には、大判の和紙、和紙障子紙、京花紙などが所狭しと置かれ、毎朝、多くの行商の人が仕入れては県内及び群馬県方面に商いに出掛けて行きました。この時代、小川和紙は興隆期であり、今に継がれる、“ぴっかり千両”の音頭が作られたほどです。
 しかし、時代の流れと共に紙の原料は化学薬品に代わり、手漉き和紙は機械漉き和紙へと代わって行きました。賑やかな店先からは行商人も姿を消し、和紙作りの原料であるトロロアオイも商いにならなくなってしまいました。生業のひとつであった手漉き和紙作りは、機械漉き工場での紙パッキン漉きに代わり、紙パッキンの天日干し製造に追われるようになりました。
 戦後から現代へ、手漉き和紙の文化を取り巻く環境は時代の影響を大きく受けましたが、お客様に支えられることで荒波を乗り越え、私たちは良質な手漉き和紙の仕入れ、販売を続けて来ました。

 

 和紙の郷、小川町—当店は、この地で和紙の歴史と共に歩んできました。そして2015年、店名を「門倉和紙店」と変え、ユネスコ無形文化遺産に登録された伝統工芸の手漉き細川紙、小川和紙を柱に、ちぎり絵用の和紙、和紙民芸品などを仕入れ、販売しています。和紙製造者とも広く交流し、細川紙と小川和紙の情報発信の店を目指しております。
 お客様のニーズに応えられる和紙店、お客様に満足いただける和紙店、それが門倉和紙店です。「和紙」を通じ、お客様の暮らしをより豊かなものに出来れば幸いです。和紙にはひとつとして同じものはありません。どうぞ当店で“あなただけの和紙”に触れてみてください。

ONLINE SHOP

SHOP LOCATION

埼玉県比企郡小川町大字大塚1169-1
☎ 0493-72-3939
駐車場:7台
(マイクロバスをご利用のお客様は事前にご連絡ください)

【ACCESS】 東武東上線・八高線『小川町駅』 より徒歩2分

お問い合わせはこちら